給与の銀行振込先と借金の引き落とし口座を一緒にするのは危険
公共料金や携帯電話など、支払いをする際に銀行口座からの引き落とし手続きをしている人がほとんどだと思う。さらには、クレジットカードで買物をした際やキャッシングをした場合の支払も、口座引き落とし手続きで自動的に払えるようにしているはずである。
しかし、ここで一つ注意をした方が良い事がある。それは、これらの支払をするための口座と、入金される口座、つまり自分の給料が振り込まれる口座は別にしておかなければならないということである。万が一のことを想定した場合、そのようにしておかないと大変なことになってしまう。
万が一のこと、というのはキャッシングやクレジット払いにより支払わなければならないお金がなくなった場合のことを言う。支払いができずに延滞を続け、ついには借り入れの金額の方が増えすぎて自分自身の支払い能力がなくなってしまい、弁護士などの他の機関の力を借りて債務整理をする結果になってしまったときの場合の話である。
通常、支払い能力を失って債務整理の手続きをした場合、借入先との間に弁護士を交えた形で、いったん借金の支払いをストップすることができる。しかしながら、これは、この手続きを済ませた時点で指定の口座の残高が0円の状態でなければならない。少しでも残高が残っていた場合、貸付先は少しでも支払いをしてもらうべく口座から勝手に引き落としてしまうのである。
ゆえに、給料の振込口座と、借金の引き落とし口座を同じものにしてしまっていると、給料が入ったとたんに自動的に借入先へ全額流れてしまう可能性がある。一旦流れたお金は、いくら債務整理の手続きを済ませていた後だとしても、戻ってこない。だから注意が必要なのである。
そもそも債務整理をする前提で借金をすることはないとは思うのだが、万が一のことを考えてそのような方法を取っておいた方が良いだろう。